研究課題/領域番号 |
07671780
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐治 文隆 大阪大学, 医学部, 講師 (90093418)
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研究分担者 |
上浦 祥二 大阪大学, 医学部, 助手 (10243213)
古山 將康 大阪大学, 医学部, 助手 (00183351)
東 千尋 大阪大学, 医学部, 助手 (20151061)
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キーワード | 精子 / CD46 / 受精 / 先体反応 / 細胞融合 / 男性不妊 / アクロビーズテスト |
研究概要 |
(1)男子不妊患者の精子機能評価 我々の開発した精子受精能検査であるアクロビーズテストをより少数の精子で可能にすべく、マイクロアクロビーズテストを開発した。その結果、従来法の1/10の精子で判定が可能となり、アクロビーズテストの弾性不妊患者への適用範囲が広がった。高度乏精子症に対して行われている顕微授精(精子囲卵腔注入)を行った症例で受精の有無について検討し、通常の体外受精の場合と同様にマイクロアクロビーズテストで精子囲卵腔注入法における精子受精能を評価しえた。一方、精子先体評価法として抗CD46モノクロナール抗体とレクチンによる2重染色法を開発し、体外受精における精子受精能を評価しうるかについて検討を加えている。 (2)先体反応終了精子に発現するCD46分子の精子-卵細胞膜融合における役割 精子CD46inner acrosonal membranceに存在するため、先体反応後に精子頭部発現し、精子が卵透明帯を通過した後に卵細胞膜表面と接触する際に何らかの働きを持つのではないかと推測される。またCD46は4つの細胞外ドメインからなり、補体の制御因子のみならず麻疹ウイルスのレセプターとしての働きを持ち、ウイルスと細胞の融合に関与している。そこで精子と卵の細胞融合(=受精)にCD46が関与しているかを報告すべく、抗CD46抗体による受精阻害実験を行った。その結果、特定の抗体により受精が阻害され、受精に関与する精子CD46分子のエピトープが. 固定されつつある、(現在確認作業中)。さらに精子CD46分子の卵表面リガンドを分離すべく現在計画中である。
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