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1995 年度 実績報告書

生殖器系臓器及びその癌化細胞におけるスーパーオキシドディスムタ-ビの遺伝子発現・・・Insitu ハイブリダテゼーション法による基礎的研究・・・

研究課題

研究課題/領域番号 07671787
研究種目

一般研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

佐々木 順造  岡山大学, 医学部, 教授 (30093686)

研究分担者 野村 貴子  岡山大学, 医学部, 助手 (20116437)
キーワードin situハイブリダイゼーション / SOD / mRNA / 卵巣 / 副腎 / ステロイド合成 / 排卵 / 下垂体摘除
研究概要

活性酵素分子種は種々の疾患に重要な役割を演じており、スーパーオキシドラジカルを分解するスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)は、細胞内で発生したスーパーオキシドを除去するscavenger enzymeとしての働きが強調されてきた。今回、Mn-Sodの代謝における役割を明らかにする目的で、雌性ラット生殖器系臓器におけるMn-SOD mRNA の発現を in situハイブリダイゼーション法により詳細に観察し、次の結果を得た。観察は、Zeiss万能顕微鏡により行った。
1 22日令の雌性ラットにPMSGおよびhCGにより過排卵を誘発させた際、(1)内卵胞膜、排卵した卵胞の上皮細胞(顆粒層)、黄体細胞と経時的に発現が増加した。(2)卵管上皮には観察されなかった。(3)排卵12-3時間後をピークに子宮内膜の上皮に観察された。(4)hCG注射3日後(排卵後)以降、腟上皮に著明な発現が認められた。2成ラットの発情同期の各時期で観察すると卵巣では排卵前後に内卵胞膜で、排卵後、顆粒層、黄体細胞に子宮では排卵12-3時間後に内膜上皮に、腟では排卵後、上皮に発現が観察され、いずれも同期変化を示した。このように異なった二つの実験系で相応する時間に同じ発現パターンが観察された。3下垂体摘除ラットの卵巣、副腎における発現は減少した。
これらの卵巣、副腎でのMn-SOD mRNA発現の時期はステロイド(プロゲステロン)合成の時期と一致した。卵巣、副腎に加えて子宮、腟、脳での発現は、ホルモンに誘発されたステロイド合成などMn-SODの細胞内代謝への関与を強く支持するものである。今後、血中ステロイド量の増加した癌細胞症例、アカタラセミアマウスやラット胎生期での発現を発生学の分野でしばしば用いられるwhole-mount in situハイブリダイゼーションの手法を利用し、観察する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 萩原浩太郎: "脳血管内皮細胞におけるエンドセリンの免疫電顕による定量的検付およびmyoendotkelial junctionでの局在-くも膜下出血の影響について-" 脳血管攣縮. 10. 180-183 (1995)

  • [文献書誌] Hiroki Watanabe: "Cytoskeletal Architecture of Rat Calvarial Osteoclasts : Microfilaments,intermediate filaments,and nucleai mstrix as demonstrated by detengemt Peifusion." The Anatonical Record. 243. 165-174 (1995)

  • [文献書誌] Toshiyuki Kouno: "Uptake of Horseradish Peroxidase (HRP) by the Urinary Bladder Epithelial Cells of Several Mammalian Species" Okajimas Folia Amatomica Japonica. 72. 201-220 (1995)

  • [文献書誌] Takao Okada: "Expression of manganese Superoxide Dismuutase mRNA in the Rat Adrenal Cortex is Associated with the Occurrence of mitochondrial Vesicular Cristae." Acta Histochenuica et Cytochewica. 28. 389-395 (1995)

  • [文献書誌] Takako Nomura: "Expression of manganese Superoxide dismuutase mRNA in slproductive organs during the ovucatory process and the estrous cycle of the rat." Histochemistry and Cell Biology. 105. 1-6 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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