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1995 年度 実績報告書

子宮悪性腫瘍のリンパ行性転移形成機序とその抑制に関する基礎的実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671798
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

嘉村 敏治  九州大学, 医学部, 助教授 (30152870)

研究分担者 加来 恒壽  九州大学, 医学部, 助手 (60185717)
小林 裕明  九州大学, 医学部, 助手 (70260700)
斎藤 俊章  九州大学, 医学部, 講師 (80162212)
キーワード子宮体癌 / 子宮頚癌 / 脈管侵入 / 血行性転移 / リンパ行性転移
研究概要

子宮癌原発巣の脈管内への侵入の病理組織学的検討
子宮体癌について脈管の同定を血液型因子、第8因子に対する抗体で免疫染色することにより行い、脈管侵入の予後因子としての重要性を他の因子と予後との相関を比較する多変量解析を行うことによって解析した。つぎにリンパ節転移との相関を調べた。予後との相関を調べた他の因子は原発巣の大きさ、筋層浸潤の程度、組織学的分化度、頚管浸潤、リンパ節転移、治療法などである。結果としては、予後と有意に相関しているものとして脈管侵入、筋層浸潤が選択された。しかも脈管侵入の有無はリンパ筋転移の有無と有意に相関しており、本方法で検索された脈管リンパ管である可能性が高いことがわかった。そこで、今後は各種抗体を用いた免疫組織化学染色により、これらの脈管の中にある癌細胞の形質の特徴を原発巣と比較することによりを明らかにしていくことにする。検索する形質としては蛋白融解酵素産生、CD44v6発現、カドヘリン、インデグリンの発現を検討する。
in vitro実験系
子宮頚癌、体癌の培養細胞を使用し、それらの癌細胞がもつ浸潤能にたいして血管内皮細胞、患者血清、リンパ節細胞が与える影響を調べるためにinvasion assayを行った。下層に播きこんだ上記細胞により上層に播いた癌細胞のマトリゲル内への侵入はどの下層の細胞においても対照と比較して亢進していた。来年度はこれらの癌細胞株の中から血管内皮細胞により亢進する細胞と亢進しない細胞をクローニング、同様にリンパ節細胞によりクローニングした癌細胞についてそれらの細胞生物学的な相違を明らかに、血行性転移とリンパ行性転移細胞の特徴について解析する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsunehisa Kaku: "Endometrial Carcinoma Associated with Hyperplasia" Gynecologic Oncology. 60. 22-25 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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