1.Prostaglandin代謝酵素(prostaglandin dehydrogenase)をヒト胎盤より抽出し、単一な蛋白質にまで精製した。ヒト胎盤を細切、ホモジネート後、遠心分離し上層を分取した。これを等電点沈殿させ、DEAEイオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、PGF_<2α>アフィニィティクロマトグラフィーにて精製、SDS電気泳動にて単一bandであることを確認した。 2.精製された酵素の活性を抑制することを示標にして、母乳より抑制物質を抽出、精製した。10分間2000rpmで遠心分離し、上層の脂質を除去し下層を分取した。これをアセトン沈殿し、沈殿物をジエチルエーテル溶解し、薄層クロマトグラフィー(展開溶媒クロロホルム:アセトン=96:4)で展開し、inhibitor分画をジエチルエーテルで回収した。更に、展開溶媒石油エーテル:ジエチルエーテル=4:1で薄層クロマトグラフィーを行い、inhibitor分画をジエチルエーテルで回収し、N_2 gasでevaporateし、エーテル溶解、4℃下に保存した。
|