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1995 年度 実績報告書

ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストによる卵巣癌治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671810
研究種目

一般研究(C)

研究機関横浜市立大学

研究代表者

白須 和裕  横浜市立大学, 医学部, 講師 (60171047)

研究分担者 平原 史樹  横浜市立大学, 医学部, 講師 (30201734)
植村 次雄  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40046040)
キーワードGnRHアゴニスト / 卵巣癌 / GnRH受容体 / 細胞培養 / 細胞内カルシウムイオン
研究概要

1.卵巣癌(癌肉腫、腺癌、明細胞癌)培養細胞株5株について、^<125>Iを標識したGnRHアゴニスト(ブセレリン)を用いてGnRHの特異的結合を検討した。腺癌、明細胞癌の3株にGnRH受容体の存在が確認された。
2.GnRH受容体の存在する腺癌細胞株(OVSAHO)を用いて、GnRHアゴニストの細胞増殖抑制効果について細胞数を指標に検討した。GnRHアゴニスト10^<-4>Mを連日添加し2、4、6日目に細胞数をカウントすると、GnRHアゴニスト添加群は対照群に比して4日目には減少傾向を示し、6日目では対照の67%へ有意に減少した。GnRHアゴニストの卵巣癌増殖抑制効果をin vitroで確認できた。現在卵巣癌を移植したヌードマウスを用いて:in vivo実験系においても検討中である。
3.GnRHアゴニストの卵巣癌増殖抑制効果の発現機序に細胞内Ca^<2+>の変動が関与しているかどうかを検討するために、Furd-2を負荷後、340/380nmの蛍光強度比による測定を行った。GnRH10^<-6>Mの灌流により、卵巣癌培養細胞内Ca^<2+>濃度は上昇し始め、基礎値の2.1〜2.9倍まで上昇後、頂値となった。GnRHアゴニスト灌流中止後は、前値へ復した。10^<-8>M、10^<-10>MでもCa^<2+>の上昇は認められたが、10^<-11>Mでは変動は認められなかった。卵巣癌培養細胞に対するGnRHアゴニストの作用機序においては、細胞内Ca^<2+>を介する情報伝達機構が作働していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHアナログの将来" Hormone Frontier in Gyhecology. 2. 69-74 (1995)

  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHアゴニスト療法、長期投与の副作用とその予防" 臨床産科婦人科. 49. 332-334 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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