研究課題/領域番号 |
07671848
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮田 英雄 岐阜大学, 医学部, 教授 (90021469)
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研究分担者 |
白戸 弘道 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (30187538)
水田 啓介 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (10190638)
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キーワード | 熟練 / 平衡台 / 視運動刺激 / 重心動揺 / 迷路性立ち直り反射 / 自己受容性立ち直り反射 / 視性立ち直り反射 |
研究概要 |
(1)水平軸を中心として左右に自由に傾斜する平衡台上に重心動揺計をのせ、その上に被験者の左右軸を傾斜方向に一致させて開脚で直立させた。被験者に台を接地しないように水平に維持するように指示し、平衡台上での平衡維持を連日訓練した。訓練の前後の姿勢維持状態を、頭部動揺、重心動揺、左右ひらめ筋活動、台の傾斜のポリグラフ記録ならびにフィードバックモデルを用いた分析を行い訓練効果の獲得について検討した。訓練2カ月後、頭部動揺は小さくなり、周期が早くなるとともに規則的になった。重心動揺は振幅の変動が小さくなり、周期が早くなった。ひらめ筋活動は群化を認め難くなり筋活動が持続的で変動が小さくなった。台は速やかな左右の傾斜を認め接地しなくなった。フィードバックモデルを用いた分析では迷路性立ち直り反射が関与したフィードバック機構よりも自己受容性立ち直り反射が関与したフィードバック機構が優位に向上していると考えられた。 (2)身体動揺に影響を及ぼす視運動刺激を外乱として負荷し、直立姿勢維持への熟練効果を検討した。被験者は健康な青年5名である。被験者を回転大円筒の中央に直立させ視運動負荷を加え直立姿勢を維持する訓練を4週間行った。この訓練が直立姿勢の安定化にどのような効果をもたらすかを視運動負荷時の重心動揺で検討した。また訓練を休止させ、訓練効果の維持を検討した。結果(1)訓練1週間後より軌跡長、左右径、外周面積は減少し、単位面積軌跡長は大きくなり訓練2週以後にほぼ安定した値をとるようになった。(2)訓練休止2週後、軌跡長、左右径、外周面積の訓練効果は維持されていたが、単位面積軌跡長の訓練効果は維持されていなかった。
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