研究課題/領域番号 |
07671857
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
片岡 真吾 島根医科大学, 医学部, 助手 (60152667)
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研究分担者 |
佐野 啓介 島根医科大学, 医学部, 助手 (10263542)
川内 秀之 島根医科大学, 医学部, 教授 (50161279)
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キーワード | 内耳免疫 / 内リンパ嚢 / 分泌型IgA / 抗体産生細胞 / Secretory component |
研究概要 |
実験動物としてラットを使用し、蛋白抗原であるkeyhole limpet hemocyanin (KLH)を抗原に用いて、内耳二次免疫応答の実験系を確立し、外リンパ液中の抗原特異的抗体の測定さらに内リンパ嚢上皮下のリンパ球サブセットにつき詳細な検討ができた。KLHで全身感作したのち2週後に内耳局所感作を行ったラットでは、内耳感作後1週目で、抗原注入側の外リンパ液中の抗原特異的抗体価がコントロール側に比べ、有意に上昇していた。さらに内リンパ嚢上皮下におけるリンパ球サブセットについても検討し、単位面積あたりのIgG陽性細胞が免疫側で対照側に比べ、有意に増加していた。さらに抗体価の上昇とIgG陽性細胞数の間に正の相関が見られた。こられの結果から、内耳局所で抗原特異的二次免疫反応が誘導されること、同反応に内耳局所ことに内リンパ嚢に動員されるリンパ球が関わっていることが示された。しかし、内耳抗原の分離・精製に関しては、方法論の問題もあり粗な抗原での免疫反応の誘導はできたが、内耳特異的抗原の精製ならびに抗原ぺプチドの解祈には至っていない。
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