(1) モルモット蝸牛窓経由で蝸牛内bipolar電極により電気刺激を行い、EABRを記録した。 (2) EABRは正常例で、500μAで第II波から第V波まで出現した。しかし、ABR波形と異なって対象間で波形に違いを認めた。 (3) 500μAにおけるEABRの各波潜時は、70dBnHLにおけるABRの各波潜時と比較すると約1msec.短かった。 (4) EABRの平均閾値は55μAであった。しかし、対象間で20μAから100μAまでの違いを認めた。 (5) 蝸牛内に刺激電極を挿入したことにより、平均で8dBの閾値の上昇が生じた。 (6) フロセミド100mg/kgの静注で、本方法によるEABRに潜時、閾値に変化はなかった。 (7) カナマイシン聾モルモットで、本方法によるEABRに潜時、閾値に変化はなかった。
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