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1996 年度 実績報告書

反復性中耳炎の発症機序の解明と予防ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07671880
研究種目

基盤研究(C)

研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

山中 昇  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10136963)

キーワード反復性中耳炎 / インフルエンザ菌 / 外膜蛋白 / 肺炎球菌 / Pneumovax
研究概要

反復性中耳炎患者血清中のインフルエンザ菌外膜蛋白P6および肺炎球菌多価抗原(Peumovax)に対する特異的抗体の検索
症例および検索方法
症例:反復性(otitits-prone)の定義は、6ヵ月間に3回以上、1年間に4回以上、あるいは2才までに4回以上急性中耳炎に罹患する場合とし、この定義にあてはまる患者を検索対象とした。
方法:抗P6-固相ELISAおよび抗Peumovax固相ELISAにより、P6に対してはIgG抗体、Peumovaxに対してはIgG2抗体)を測定した。
成績
a)P6特異的IgG抗体のcut-off値を7ug/mlに設定すると、反復性 中耳炎患児37名のうち33名(89%)がcut-off値以下であった。
b)Peumovax特異的IgG2抗体の検索では、37名中30名(79%)がcut-off値以下(4.3ug/ml)であった。
c)中耳炎の反復性を規定する因子として、血清中のIgG2濃度が報告されているが、今回の研究では34名(91%)がcut-off値(80mg/dl)以上の値を示した。
d)P6特異的IgG抗体およびPeumovax特異的IgG2抗体の関係を検索すると、27名(73%)が両抗体価ともにcut-off値以下であった。
考察
反復性中耳炎患児において、血清IgG2値は従来の報告と異なり正常値を示す症例が殆どであったが、インフルエンザ菌外膜蛋白P6および肺炎球菌多価抗原(Peumovax)に対する特異的抗体価が低値を示しており、これらの細菌抗原に対する免疫異常の存在が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamanaka.N.et al: "Immunological Diseases of The Ear" The New York Academy of Science, (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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