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1996 年度 研究成果報告書概要

頭頸部癌での抗癌剤・放射線による腫瘍死滅効果の増強

研究課題

研究課題/領域番号 07671890
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関近畿大学

研究代表者

西田 升三  近畿大学, 医学部, 講師 (40208187)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワードアポトーシス / Mn-SOD / Cu,Zn-SOD
研究概要

ラジカル消去剤であるSODを阻害不活化する事により相対的に細胞内酸素ラジカルを増加させ、癌細胞にアポトーシスを誘導させる研究目的は、培養細胞で、Diethyl dithiocarbamate(DDC)にてCu,Zn-SODを阻害することにより、アポトーシスを誘導出来ることが明らかになった。このアポトーシツはSOD活性の低下にともなう細胞内ラジカルの出現に依存して起こり、そのアポトーシスは、電気泳動による染色体DNAの断片化、および光顕的アポトーシス小体の出現にて確認された。またDDCによるアポトーシスは、NAC、ICEinhibitorにより阻害されたことから、アポトーシス誘導の機序は、ラジカルにより惹起され、その経路はICEを介することが示唆された。
抗癌剤およびTNFαの酸素ラジカルを介した腫瘍殺傷効果を回復、増強させる研究目的について、TNFα耐性癌では、明らかにTNFαに接触するとMn-SODが誘導され、その誘導にはc kinaseが関与することが示唆された。C kinase阻害剤であるH7にてMn-SODの誘導を阻害すると、TNFα耐性株の50.3%は死滅する結果を得た。同様にラジカルを介し殺傷効果を持つ紫外線もアポトーシスを誘導し、DDCの前投与は、このアポトーシス誘導を増加させる傾向を示した。これらの結果は、癌細胞にアポトーシスを誘導させるには、SOD阻害が有効であることを示唆した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 西田升三: "Cu,Zn-SOD阻害によるアポトーシスの誘導効果" 日本癌学会総会記事. 55. 305-305 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 西田升三: "Mn-SOD阻害によるTNFαの壊死効果の増強" 日本癌学会総会記事. 53. 636-636 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Shozo NISHIDA: "Induction of apoptosis by inhibition of Cu, Zn-superoxide dismutase in Hl60 cells" Proceedings of Japanese Cancer Association. 55. 305 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shozo NISHIDA: "Enhancement of TNF induced antitumor activity by inhibition of superoxide dismutase induction" Proceedings of Japanese Cancer Association. 53. 636 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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