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1995 年度 実績報告書

HLA-B27の解析、強直性脊椎炎とぶどう膜炎の発症機構の解明に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 07671903
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

沼賀 二郎  東京大学, 医学部(分), 講師 (30189352)

研究分担者 前田 平生  埼玉医大総合医療センター, 科学, 教授 (30134597)
藤野 雄次郎  東京大学, 医学部, 講師 (30143465)
キーワードHLA / 強直性脊椎炎 / 前部ぶどう膜炎 / 対立遺伝子
研究概要

強直性脊椎炎患者(AS)はHLA-B27陽性者が多く、病因との関連を含めてHLAに関する検討がなされている。しかし、日本人ではASが少ないこともあり、ASに併発する前部ぶどう膜炎に関する多数例を検討したHLAの報告はない。今回、我々はASのHLAを検索し、ぶどう膜炎の発症とに関連があるかを検討した。40例の日本人ASを対象とした。対照群として正常健常人140例を用いた。ASの内訳はぶどう膜炎のあるもの19例、ないもの21例である。HLAのタイピングは補体依存性細胞障害試験で、対立遺伝子の検索はPCR-SSCP法、PCR-RFLP法を用いて施行した。結果:B27がAS33例(85.0%)、対照群1例(0.7%)であり、相対危険度788で有意差がみられた。ぶどう膜炎の併発の有無で検討するとぶどう膜炎ありではB27が17例(89.5%)、なしでは17例(81.0%)、B27の対立遺伝子ではぶどう膜炎ありがB^*2704、14例(82.4%)、B^*2705、3例(17.6%)、なしがB^*2704、16例(94.1%)、B^*2705、1例(5.9%)であり、ぶどう膜炎の有無でHLA-B27及びB27対立遺伝子の頻度に差はなかった。またDR8(DRB1^*0803)がぶどう膜炎ありでは12例(63.2%)、なしでは1例(4.8%)であり、相対危険度34.3で有意差がみられた。結論:ASのぶどう膜炎の発症にHLA-DR8(DRB1^*0803)が関連すると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.M.MONOWARUL,JIRO.NUMAGA.et al: "HLA-DR8 AND ACUTE ANTERRIOR LIVEITIS IN ANKYLOSING SPONDYLITIS" ARTHRITIS&RHEUMATISM. 38. 547-550 (1995)

  • [文献書誌] 沼賀二郎,イスラムモノワルール他: "強直性脊椎炎にみられる前部ぶどう膜炎とHLA" 日本眼科学会雑誌. 印刷中. (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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