研究課題/領域番号 |
07671910
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
渡邊 郁緒 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50107827)
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研究分担者 |
増田 光司 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10273195)
青沼 秀実 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60202488)
加藤 勝 浜松医科大学, 医学部, 講師 (60161121)
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キーワード | 網膜光障害 / 光化学反応 / ラット / 家兎 / 網膜電図(ERG) / 眼電図(EOG) / 電子顕微鏡所見 / apoptosis |
研究概要 |
1.青色光(blule light)網膜障害実験 青色フイルター(HOYA B-390)と熱吸収フイルター(HOYA HR-30)を通過したXenonランプからの光でラットを照射した。照射光のエネルギーは4.0×10^4mW/m^2であった。5、15、30分、1、2、3時間の照射後14日間のdark recoveryの後ERGを記録した。30分以上の光照射でERGa-波、b-波及び律動様小波は有意に低下した。dark recoveryの長さに関する検討で、14日までは振幅の増大が見られたが、それ以上の日数をおいても振幅の増大は見られなかった。 2.白色光(螢光燈)網膜障害の電顕的検索 杆体に比べ錐体の方が光障害に対して強く、杆体の細胞死のピークは2〜3日であったが錐体のそれは2〜3週あたりであった。光障害の早期に内層にapoptosisが多く見られた。内顆粒層と神経節細胞の細胞死はnecrosisの形態を示した。この所見はBuechi & Szczesny(1996)の報告とは異なるが、彼らはrose bengal静注後に光照射している点が、今回の結果と異なる理由と考え、現在特殊染色によりなお検討中である。 3.白色家兎での光障害の眼電図(EOG)による検討 白色家兎を照度約7000luxの螢光燈光照射ケージ内で7日間飼育後にEOG検査を施行した。暗順応終了時の振幅を100として、暗順応及び明順応下の光照射群と非照射群とを比較した。明順応開始30分の時点では無光照射群の振幅は166±38%であったが、光照射群では129±17%と低値を示した。
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