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1996 年度 実績報告書

難治性網膜剥離の治療に用いられる硝子体代用物の網膜に対する影響

研究課題

研究課題/領域番号 07671912
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

土井 素明  三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (80227694)

キーワードシリコンオイル / 液体パ-フルオロカーボン / フルオロシリコンオイル / シリコンフルオロシリコンコーポリマーオイル
研究概要

フルオロシリコンオイル(FSO)の注入眼では絶えずこのオイルが接触している下方網膜においてこのオイルの影響と考えられる網膜の内網状層の消失がみられることがわかった。接触のない上方網膜では内網状層の消失は見られなかった。シリコンフルオロシリコンコーポリマーオイル(SiFO)、FSOおよび液体パ-フルオロカーボンの電気生理学研究に関しては装置を組み立ていろいろ実験を行ったがこれらのオイルが絶縁体になることで十分に網膜電図の波形が得られにくいこと、家兎眼の上方網膜のみあるいは下方網膜のみからの選択的な網膜電図をとることが困難なことから公表できるデータが得られなかった。現在硝子体手術で用いられている空気、SF6ガスおよびC3F8ガスを注入した家兎眼の組織学的研究では、これらのガスの網膜に対する影響はシリコンオイル,FSO,SiFOにくらべ影響が少ないことがわかった。さまざまなオイルの網膜神経節細胞に対する影響を特に伸展標本を用いて定量的に検討する研究では、染色が困難で網膜によりばらつきが大きく公表できるデータが得られなかった。この変わりに、網膜の虚血状態時に変化が起きるといわれているグルタミン酸やGABAをはじめいくつかの網膜における神経伝達物質が、上に示したオイルもしくはガスの注入した家兎眼で変化を起こすのかどうかを組織化学的手法を用いて検討することにした。すでに標本を作成し、現在データの解析中である。液体パ-フルオロカーボンの注入した家兎眠からそれを抜去することにより網膜が回復するかどうかという研究では、すでにこの物質の注入は終え、抜去予定日になれば抜去し、その後、組織学的に検討をする予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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