• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

外眼筋の動的粘弾性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671944
研究機関川崎医科大学

研究代表者

木村 久  川崎医科大学, 医学部, 助教授 (70169936)

研究分担者 岡 知巳  川崎医科大学, 医学部, 講師 (40213912)
田淵 昭雄  川崎医科大学, 医学部, 教授 (90122431)
キーワード外眼筋 / 筋収縮 / 粘弾性
研究概要

平成8年度は外眼筋の遅筋線維の収縮特性と疲労低抗性について調べた.そのために次の測定を行った.
1.白色家兎の下斜筋の支配神経を電気刺激して筋を収縮させた.この際,陽極電気緊張を応用して太い神経に支配される速筋線維はブロックしておき,細い神経に支配される遅筋線維のみを収縮させた.
2.筋を持続的に長時間(2分間)電気刺激で収縮させ続けると疲労して収縮張力は低下する.速筋線維のみから構成される眼球後引筋は速やかに疲労して張力はほぼ完全に消失する.これにたいして遅筋線維と速筋線維とを含む上直筋は2分後にも遅筋線維の張力が残る.この比較により遅筋線維の張力の占める割合を求めた.
その結果,
1.遅筋線維のcontraction timeは20〜27msec.であり,速筋線維の10msec.と比較して明らかに長かった.すなわち遅筋線維はゆるやかに収縮していた.
2.2分間の刺激の後に残存していた張力は眼球後引筋では0gであった.これにたいして上直筋では2-3gの張力が残存していた.この遅筋線維の張力は上直筋の全収縮張力の約20%を占めていた.
これらの結果から,遅筋線維は単にゆっくりと収縮して固視するのみでなく,高い疲労抵抗性を有して眼球の位置を長時間安定させる働きがあることが推察された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木村久: "外眼筋の活動と衡動性眼球運動の潜時の解析" 日本眼科学会雑誌. 100・臨増. 251 (1996)

  • [文献書誌] 平木泰典: "外眼筋遅筋線維の動的粘弾性に関する研究" 日本眼科学会雑誌. 101・1. 3-11 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi