研究概要 |
平成7年度 実験前段階のLewis ratを用いた小腸移植実験を97例に対して行なった。 donor,recipientともにLewis rat(雄、体重250g)を用いた。donor手術は回腸末端の10cmをgraftとし、血管については大動脈と門脈まで採取した。recipient手術は大動脈大動脈吻合と門脈大静脈吻合を行ないThiry-Vella loopとした。平成7年9月に手術手技を変更したので、平成6年1月から平成7年9月までを前期とし、平成7年9月から平成7年12月までを後期とした。 前期;74例、このうち血管吻合成功例18例(24%) 後期;23例、このうち血管吻合成功例13例(57%) となった。まだ血管吻合に要する時間を短縮できると思われるが、血管吻合は安定してきた。 このため、donorの系の胎仔肝造血細胞の作成し、胎仔肝造血細胞を生後24時間以内のrecipientに対してに静注することを始めている。
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