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1996 年度 研究成果報告書概要

骨組織における非コラゲン性タンパク質の局在とその加齢による変化

研究課題

研究課題/領域番号 07671990
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

山田 まりえ  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (70115088)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード非コラゲン性タンパク質 / 免疫細胞化学 / ラット / 骨組織 / オステオポンチン / 加齢変化
研究概要

骨の石灰化現象と関連してI型コラゲンに代わり、非コラゲン性タンパク質が注目され、種々のタンパク質が報告されているが、今回はオステオポンチンに注目し、そのC末端部分とほぼ中央部分のペプチドを合成、それぞれを抗原として抗体を作製した。初年度は主として新生児ラット(生後1〜2日齢)と13週齢を用いて検索を行ない、次年度には加齢的変化を中心として54週齢、および107週齢ラットの骨組織(頭蓋骨、脛骨、下顎骨)と歯牙硬組織(セメント質)について検索を行った。新生児ラットでは4%パラホルムアルデヒドと1%グルタールアルデヒド混合液にて浸漬固定、成熟ラットに関しては心臓からの潅流固定を行い材料とした。脱灰後、GMAまたはL.R.White包埋し、電顕免疫染色にはimmunogold法を、光顕的には銀増感法を用いた。新生児ラットでは初期石灰化部位に顆粒状の反応産物(いわゆるelectron dense patches)が類骨を除いた骨基質に認められた。また強い反応がlamina limitansやcement lineにも認められた。時に破骨細胞の明帯に一致して反応産物の局在が観察された。コラゲン原線維には免疫反応は全く観察されなかった。成熟ラットではC端に対する抗体では殆ど染色性が観察されず、中央部分に対する抗体ではlamina limitansや骨細管壁に沿って明らかな反応産物の局在が観察された。以上のことからオステオポンチンのheterogeneityが示唆された。更に107週齢ラットの頭蓋骨、脛骨、下顎骨の観察では免疫反応はcement line,cementing lineに著明であった。歯牙硬組織であるセメント質ではその表面、歯根膜主線維が入り込む領域にオステオポンチンの反応が局在していた。以上の如く新生児から107週齢に及ぶ硬組織におけるオステオポンチンの局在を検索し、その形態学的局在を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H. Tohda et al: "High-resolution electron microscopical observations of initial enamel crystals" Journal of Electron Microscopy. I. 97-101 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] H.Tohda, M.Yamada, Y.Yamaguchi & T.Yanagisawa: "High-resolution electron microscopical observations of initial enamel crystals" J.of Electron Microscopy. I. 97-101 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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