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1996 年度 実績報告書

X線透視下カテーテル操作による非観血的唾石摘出術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07672038
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大林 尚人  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40176988)

研究分担者 誉田 栄一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30192321)
吉野 教夫  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70220704)
キーワード唾石 / X線透視 / 唾液腺造影 / デジタル差分法 / 結石破砕
研究概要

平成7年度の基礎的な研究成果をふまえて、X線透視下で、interventionalに唾石を摘出する方法を確立した。すなわち、唾液腺主導管開口部から、平成7年度に開発した結石除去用カテーテルを挿入し、X線透視下で唾石を把持、摘出する。X線透視に用いた装置は、Siemens社製多軌道断層装置OptiplanimatならびにTrophy社製Radio Visio Graphy-S (RVG-S)であった。椎骨と重複する耳下腺唾石は、造影剤を注入しながらcomputed radiographyを用いてtemporal subtractionを随時行い、唾石とカテーテルとの相対的な位置関係を把握した。側方向からの透視では下顎骨と重複する顎下腺導管内唾石は、RVG-Sのセンサーを口腔内に位置づけ、オトガイ下から透視した。結石除去用カテーテルだけでは摘出が困難な巨大な唾石は、電気水圧衝撃波結石破砕装置の電極をX線透視下で唾石の位置まで挿入し、唾石を破砕後、カテーテルにより摘出した。摘出後、経過を観察し、予後について考察した。
本法は、下記の特徴を持ち、従来の外科治療よりも侵襲が少なく、唾石症の有効な治療法のひとつと考えられた。(1)FCRシステムを用いたDSSは、唾石とカテーテルとの相対的な位置関係を把握するのに、有効であった。(2)唾石の迷入、神経や脈管の損傷あるいは閉塞性唾液腺炎などの偶発症を惹起することがない。(3)腺体内唾石であっても、カテーテルのアプローチが可能であれば、唾液腺を摘出しないで、温存できる可能性がある。しかし、唾石と導管壁との癒着が著明なときは、本法の適応が困難であると考えられるため、術前に唾液腺造影を必ず施行し、その詳細な読影をすることが重要であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Yoshino et al: "Interventional radiology for the non-surgical removal of sialolilhs" Dentomaxillofac.Radido.25(5). 242-246 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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