研究課題/領域番号 |
07672050
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 武昌 九州大学, 医学部, 助手 (30163538)
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研究分担者 |
米津 康一 九州大学, 歯学部, 助手 (70167039)
田畑 修 九州大学, 歯学部, 助手 (50150470)
湯浅 賢治 九州大学, 歯学部, 講師 (40136510)
三輪 邦弘 九州大学, 歯学部, 助手 (10136509)
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キーワード | Fuzzy Reasoning / Compnter-Aided Diagnosis / Expert System / Ultra Sono graphy |
研究概要 |
超音波診断が臨床的に有用な症例の中でファジィ・プロダクション・ルールが明瞭に設定できる扁平上皮癌の症例のリンパ節移転例を診断支援の対象症例とし、基本的なファジィ制御に準拠した方法(推論法としてMax-Min演算、確定法として重心法)で診断支援システムを構築いた。また、メンバシップ関数設定時にはAHPの手法を用いて熟練医の思考を可能な限り忠実に再現できるようにした。 上記の症例の典型的な超音波像の画像データベースを構築し、この画像データベース上でリンパ節転移例の超音波像の定量解析を行い、その結果を診断支援システムのファジィ推論部に統合化させた。そして、卒後1〜3年程度で超音波診断に未だ習熟しない臨床医数名に供覧し、開発された診断支援システムを試用させ、支援効果を統計的に検定した。 さらにファジイ推論の確定法として前述の重心法だけでなく、二等分法、最大中心法、最大最大法、最大最小法についてもコンピュータシミュレーションで検討した。その結果、診断支援のaccuracyを最適化するのは、従来から用いられてきた重心法だけでなく、二等分法と最大中心法であることがわかった。また、sensitivityに限定すれば最大最大法が、specificityに限定すれば最大最小法が高い正診率を呈することもわかった。
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