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1995 年度 実績報告書

腫瘍シンチグラムにおける血流動態の組織学的、流体学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07672052
研究種目

一般研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

佐藤 強志  鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (90136888)

研究分担者 濱本 定俊  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244255)
川島 清美  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40145511)
野井倉 武憲  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40102561)
キーワードScintigraphy / Early image / Malignant tumor / Blood flow
研究概要

(対象)臨床検査において117名の口腔癌患者についてシンチグラム検査を実施し、そのうち47名について腫瘍血管量を病理組織学的に検索した。(方法)血流について^<99m>Tc-HMDPにより、静注30〜40秒の静脈相、1〜3分の貯留相について腫瘍部の放射能活性を測定し、対照側との比を各々VR、BPRとした。Earlyシンチグラム像は^<99m>Tc-HMDP静注5分後に撮像し、Delayedシンチグラム像は^<67>Ga-citrate静注72時間後に撮像し、VR、BPR、Earlyシンチグラム像、Delayedシンチグラム像、病理組織像を比較検討した。(結果)VR、BPRは各々1.61〜0.73、1.72〜0.95の値であり、1.1以下、1.1〜1.3、1.3以上の3群に分けた。病理組織像による血管量は3群に分かれ、rich群10例、intermediate群21例、poor群16例であった。両者の比較では、rich群のVRは平均1.39、BPRは平均1.31、intermediate群のVRは平均1.16、BPRは平均1.16、poor群のVRは平均0.97、BPRは平均1.02であり、腫瘍部の放射能活性の増加は血管量(血流量)を反映している事が証明された。さらにEarlyシンチグラム像の陽性像は血管量の多いrich群で78%がVR1.3以上、100%がBPR1.3以上を示し、血流量と明らかな相関が見られた。このことはactive growthの時期にある比較的小サイズの腫瘍は血管に富む事から、Earlyシンチグラム像による比較的小サイズの検出の可能性が示唆された。Delayedシンチグラム像は血流量よりも腫瘍サイズと相関を示し、小サイズの陽性率は42%と血流による陽性率65%に劣った。
さらに、家兎に腫瘍を移植し、各病期における組織像の評価、血流計による血流動態を計測中で平成8年度に終了する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Sato,et al.: "Interpretation of scintigraphic findings on the basis of histlogical vascular system for the detection of malignant tumor." Oral Oncology. IV"A". 75-78 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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