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1996 年度 実績報告書

光造形法を応用した歯冠補綴物製作に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672102
研究機関北海道大学

研究代表者

疋田 一洋  北海道大学, 歯学部, 助手 (20238281)

研究分担者 小松 孝雪  北海道大学, 歯学部, 助手 (90271668)
上田 康夫  北海道大学, 歯学部, 助手 (30241342)
キーワードCAD / CAM / 光造形法 / クラウン
研究概要

本研究の目的は,歯冠補綴物をコンピュータ制御の機械加工,特に光造形法により行うこと試みることである。まず最初に,光造形装置用加工精度改良キットにより,システムの改良を行った。それと並行して,装置全体の加工精度についても検討し,歯冠修復物を製作するための加工条件について検討を行った。その結果として,スキャン方向,レーザースポット径,スキャン速度などにより,加工精度が影響をうけることがわかった。この加工精度は同一機種であっても,マシン個々により特性があることがわかっている。また,製作方法により加工速度を向上させることも検討し,製作物の構造をハニカム構造など特殊な構造にすることにより製作時間をさらに短縮することが可能と思われた。
次に,光造形法で問題となる加工精度についての研究を行い,最適加工条件(レーザ出力:13mW,スキャンスピード:240mm/s,レーザスポット径:0.2mm,Z方向の積層ピッチ:0.07mm,スキャン方式:Normalスキャン)を設定した。また,歯冠補綴物のデータは,(株)ニコン,(株)ジ-シ-,日立精工(株)が共同開発した歯冠補綴物作製用CAD/CAMシステムを用い、実際の患者の口腔内で形成した支台歯に対して,フルクラウンを設計し,これを元に有理ベジエ曲面パッチとして出力した後,光造形装置の制御用ワークステーションに入力した.次に加工条件の設定,シミュレーションを行い,樹脂モデルの作製を行った.これにより実際の患者の口腔内の支台歯に対するクラウンの樹脂モデル作製までの工程は確立され、作製されたクラウンの形態もCADの設計を忠実に再現するものであった。しかし,使用している樹脂の収縮率が大きく,支台歯に適合させるまでには,至らなかったのが今後の検討課題と考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小松孝雪: "光造形法の歯科領域への応用〜下顎限界運動領域の立体モデル化〜" 日本コンピュータ支援外科学会会誌. 3. 1-8 (1995)

  • [文献書誌] 依本卓見: "光造形法の歯科領域への応用に関する研究" 北海道歯学雑誌. 17. 183-202 (1996)

  • [文献書誌] 依本卓見: "光造形法の歯科領域への応用に関する研究" 日本補綴歯科学会雑誌. 42(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 疋田一洋: "CAD/CAMシステムによる純チタンクラウンの作製 第2報 チタンクラウンの作製時間について" 日本補綴歯科学会雑誌. 42(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 藤野豊美 編 [内山洋一,上田康夫(分担)]: "コンピュータシミュレーション外科21.歯科領域におけるコンピュータ利用技術の応用" 南山堂, 309(263-281) (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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