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1995 年度 実績報告書

種々の下顎両側性遊離端義歯の歯周疾患をもつ鉤歯および欠損部顎堤の力学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07672103
研究種目

一般研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 秀美  東北大学, 歯学部, 講師 (50005104)

研究分担者 伊達 和博  東北大学, 工学部, 教授 (10111254)
キーワード応力伝達特性 / 下顎両側性遊離端義歯 / 歯周疾患をもつ鉤歯 / 3次元光弾性模型 / レスト付2腕鉤 / I.バ-クラプト
研究概要

本研究の目的は、下顎両側性遊離端欠損症例で鉤歯に歯周疾患をもつという想定の下、適切な設計基準を解明するため3次元光弾性模型を作製し、鉤歯や顎堤等の内部応力を調査することである。具体的には、新しい光弾性荷重装置とCCDカメラ・ビデオ装置等を用いた画像解析システムを開発することおよび下顎の両側性遊離端欠損の3次元模型を作製し、3種類の維持装置を用いた場合の応力伝達特性を比較することであった。
今年度においては、新しい荷重装置と画像解析システムを開発し、またそれらの荷重装置等を用いた765|567欠損で4|4鉤歯の内部応力の解析は終了した。すなわち4|4鉤歯に中等度の骨欠損を有する765|567欠損の光弾性模型をNormal模型を含めて3種類作製した。そして、I.バ-クラスプおよび近心レスト、遠心レスト付2腕鉤を用いた3種の部分床義歯を製作し、鉤歯に隣接する残存歯の連結歯数を変化させたときの内部応力を43部に焦点を当てて、比較検討した。
その結果、1)同一の荷重条件の下では、最も大きな骨欠損部に最も強い応力の集中が観察された。2)2歯連結と3歯連結を比較した場合、応力の集中は3歯連結において著明に減少した。しかし、4歯連結から8歯連結まで連結歯数を増加しても応力の分散、減少は認められなかった。3)近心レストと遠心レストの比較では、近心レストにおいてより応力の均一な分散が認められた。4)I.バ-クラスプの場合が、3種類の維持装置の中では、最も応力の均一な分散が認められた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Itoh, H.: "Removable Partial Denture design in the Periodoutally Compromise Mandible" Jounal of Dental Research. 74. 482- (1995)

  • [文献書誌] 伊藤秀美: "部分床義歯のための新しいガイドラインを求めて" ザ・クインテッセンス. Year Book. 39-44 (1995)

  • [文献書誌] 伊藤秀美: "歯周疾患をもつ部分床義歯の光弾性応力解析-近心および遠心レストの比較" 補綴誌. 39号特別号. 118- (1995)

  • [文献書誌] 伊藤秀美: "連結歯数の変化に対する歯槽骨欠損をもつ部分床義歯鉤歯の光弾性応力解析" 顎顔面バイオメカニクス学会講演. 第3回学術大会. 8-9 (1995)

  • [文献書誌] 伊藤秀美: "光弾性実験法による鉤歯とその支持組織の内部応力の検討" ザ・クインテッセンス. vol13.No.6. 3-11 (1994)

  • [文献書誌] Itoh, H.: "I-bar retainers for maudibular bilateral distol extension cases" Jounal of Dental Research. 74. 73- (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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