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1996 年度 研究成果報告書概要

変形性顎関節症の発症機序とその治癒機構

研究課題

研究課題/領域番号 07672110
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

窪木 拓男  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00225195)

研究分担者 山下 敦  岡山大学, 歯学部, 教授 (00066995)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード軟骨細胞 / 機械的負荷 / 軟骨破壊因子 / プロテオグリカン / 周期的負荷 / マトリックスメタロプロテナーゼ
研究概要

本研究では軟骨細胞にフレクサ-セルを用いて周期的伸展負荷を加え,メカニカルストレスが軟骨基質の合成,あるいは軟骨破壊因子および成長因子の遺伝子発現に及ぼす影響について検討した。
1)軟骨細胞に周期的伸展負荷を加えると,プロテオグリカン合成能は負荷を加えることのよりコントロールの無負荷群と比較すると有意に上昇したが,5kPa負荷群の上昇率(対照比230.3%増)は,15kPa負荷群(対照比179.1%増)に比べ高かった。
2)DNA合成能はどちらの条件においても有意に低下しており,その低下率は5kPa負荷群(対照比50.0%減)の方が15kPa負荷群(対照比30.1%減)に比べ大きかった。
3)IL-1βの遺伝子発現量については,どちらの条件においても負荷後早期に一時的な増加が認められたものの,24時間以内には元のレベルにまで戻った。
4)bFGFに関しては,5kPa負荷群ではほとんど変化が認められなかったが,15kPa負荷群では負荷後早期に一時的な増加が認められた。
5)MMP-9mRNAの発現は,5kPa負荷群ではほとんど変化が認められなかったのに対し15kPaの条件では24時間まで増加し続けていた。
6)MMP-2やTIMP-1,アグリカン,II型,X型コラーゲンmRNAの発現量は,いずれの負荷でも変化しなかった。
7)ザイモグラフィーによりMMPsの産生を調べると,proMMP-9およびMMP-9蛋白の産生量は5kPaの条件では変化しないのに対し,15kPaの条件では24時間後増加していた。しかし,MMP-2蛋白の産生量はどちらの条件の負荷においてもコントロール群に比べ大きな変化はなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤沢 拓生, 窪木 拓男, 山下 敦 他: "培養軟骨細胞における機械的伸展刺激による軟骨破壊因子の遺伝子発現" 第10回日本顎関節学会総会 プログラム・予稿抄録集. 301 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 藤沢 拓生, 窪木 拓男 他: "メカニカルストレスによる軟骨細胞における各種インターロイキンとのMMPs誘導" 歯科基礎医学会雑誌. 39・抄録集. 122 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takuo Fujisawa, Takuo Kuboki, Atsushi Yamashita et al.: "Gene Expression of Cartilage Degradation Factors in Cultured Chondrocytes under Mechanical Stress" 10th Annual Meeting of the Japanese Society for TMJ,program and abstracts. 301 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takuo Fujisawa, Takuo Kuboki et al.: "Induction of interleukins and MMPs in chondrocytes exposed to cyclic mechanical stress" Japanese Journal of Oral Biology. 39 supplement. 122 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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