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1995 年度 実績報告書

バイオセラミックス開発のための接着界面における構造変化の理論解析

研究課題

研究課題/領域番号 07672112
研究種目

一般研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

若狭 邦男  広島大学, 歯学部, 助教授 (00136095)

キーワードデンティンボンディング剤 / ボンディングレジン / バイオセラミックス / コンポジットレジン / プライマー / 接着界面
研究概要

バイオセラミックス開発のための接着界面における構造変化を理論的に解析するため,象牙質接着性とその接着機構に焦点をあてて,象牙質樹脂含浸層(hybrid layer)の機能含浸層形成を検討してきた。レジンを象牙質に接着させるためには,その形成が不可欠であり,その内部での応力・変形をどのように解析・計算するかが重要であり,それらはその接着界面における構造変化を解析するモデルになるものである。すなわち,バイオセラミックスの接着試験に関する指針のための臨床応用試験を必要とすることから,hybrid layerの接着への関わりについて実験結果を積み重ねてきた。
得られた主な結果をまとめると,1)接着界面に沿って応力の値が異なることを有限要素応力解析モデルで明らかにした。2)超微小硬度解析結果から,接着領域での接着性レジンの硬さ(20〜500MPa)と弾性率(10^3〜10^4MPa)の差がわかった。3)X線光電子解析(ESCA)では,hybrid layerとしてのコラーゲン/接着性レジン複合体のうちでコラーゲンに対する各種プライマー処理効果のちがい(濡れ性)が明らかになった。4)hybrid layerの性質は物性(ポアソン比,硬さ,弾性率)によって影響されるが,その厚さ(0.1〜10μm)や象牙質接着領域の大きさによる影響を受けないことを樹脂含浸層モデルによって明らかにした。以上の基礎的結果からバイオセラミックス開発の一助となるモデル実験によって接着界面の機能を含めた,力学モデルを明確にすることができるものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K. Wakasa: "Calculation Models for Average Stress and Plastic Deformation Zone Size of Bonding Area in Dentine Bonding systems" Dent. Mater. J.14. 152-165 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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