研究課題/領域番号 |
07672124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
嶋村 一郎 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (10170961)
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研究分担者 |
関根 秀志 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (20246359)
辻 吉純 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50207370)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 義歯床の被圧変位 / 非強固結合様式形 / インプラント支台 / 支台装置の配置 / 支台装置の選択基準 |
研究概要 |
粘膜支持様式を含む可撤性義歯の症例においては、支持組織の力量負担を考慮した義歯の設計が必要となることは周知のことである。特に、支台歯の力量負担は、支台装置の力量伝達特性に大きな影響を受けることが知られているので、力学的な観点からの支台装置の選択基準を得る必要がある。本研究では、歯牙・粘膜複合支持様式の可撤性義歯の症例の典型となる犬歯部のimplantをAnchorとした少数支持のオーバーレイデンチャーについて、支台装置の配置の条件の差異が義歯床の変位状態に及ぼす影響に関して、顎シミュレーターを用いた力学的検討を進めた。 その結果、implantのAnchorに非強固結合様式の支台装置を設計する方針においては、義歯の第1大臼歯部咬合面への被圧に対する義歯床の変位は、被圧部とAnchor支台装置との位置関係に大きく影響されることが判明した。 まず、垂直荷重に対しては、支台装置と床下粘膜の支持の中央点とが1級の槓杆で負担力量が配分されるが、これに舌側から頬側への水平荷重重が作用すると、義歯床は支台装置を軸とした水平変位が生じるが、その変位量の大きさは、荷重側にのみ支台装置を配置した場合に比較して、荷重側の反対側にのみ支台装置を配置した場合の方が著しく小さいこと、および、両側に支台装置を配置した場合には、両者の中間の値を示すこと等が確認された。 今後、頬側から舌側への水平荷重が作用した場合の影響についても、詳細な検討を進める予定である。
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