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1996 年度 実績報告書

ハイブリッド型フィラーの配合・表面処理法および超加速劣化試験

研究課題

研究課題/領域番号 07672129
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本歯科大学

研究代表者

宮坂 平  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (40147773)

キーワードハイブリッド型フィラー / 表面処理 / 機械的性質 / 光重合型コンポジットレジン / 超加速劣化試験 / フィラー混合 / 歯科用コンポジットレジン
研究概要

前年度は試作光重合型コンポジットレジンの2成分系フィラーの構成について検討し、粒径が小さい組み合せで優れた機械的性質を示し、ミクロフィラー添加により強度が増大することを報告した。そこで、本年度は、粒子の形状と粒径を変えた2成分系フィラーについて、配合比を1:3,1:1,3:1と変えた場合、および、これらにミクロフィラーを30%添加して3成分系とした場合の機械的性質について検討した。また、超加速劣化試験装置(平山製作所製)を用いて、加圧した100%水蒸気中での市販材料の超加速劣化試験を行い耐水性の評価の可能性について検討した。これらの結果、以下の結論を得た。
(1)無定形フィラーと球形フィラーを混合した場合:圧縮強さは、混合するフィラーの粒径が小さいほど大きくなり、配合率による影響は小さかった。間接引張強さは、混合する粒径が小さいほど大きくなり、大きい球形フィラーで、配合率が増大すると減少した。
(2)無定形フィラー同士を混合した場合:圧縮強さ・間接引張強さのいずれにも配合率の影響は認められなかった。
(3)球形フィラー同士を混合した場合:圧縮強さは、粒径が小さいほど強く、粒径が大きいものとの組み合わせで、配合率が増加すると大きくなった。間接引張強さは、配合率が増加すると減少した。
(4)ミクロフィラーを30%添加した場合(3成分系):圧縮強さは、配合率による影響は小さかった。間接引張強さは、球形フィラー同士では、全体として配合率の増加により減少したが、逆に、強くなるものもあった。
(5)超加速劣化試験について:圧縮強さは、いずれの保存期間が長くなると低下したが、高温で保存するほど強度の低下が大きかった。間接引張強さは、いずれの温度でも、保存期間が長くなると減少し、121℃(2atm)では4日以降で、また、134℃(3atm)では1日で強度が低下した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Taira Miyasaka: "Effect of shape and size of silanated fillers on mechanical propeties of experimental photo cure composite resins" Dental Material Journal. 15・2. 98-110 (1996)

  • [文献書誌] 宮坂 平: "ハイブリッド型フィラーの表面処理法 第3報 配合比および劣化試験" 歯科材料・器械. 15・特28. 248-249 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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