研究課題/領域番号 |
07672197
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
本間 義郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60157112)
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研究分担者 |
水沼 秀之 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70267516)
土肥 雅彦 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20257306)
河原 健司 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80247311)
水谷 成孝 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40200000)
井上 聡 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (50139557)
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キーワード | 口腔粘膜癌 / 周辺異常上皮 / 上皮異形成 / DNA ploidy pattern / 核DNA量 / 銀NORs |
研究概要 |
口腔粘膜癌症例で周辺の粘膜上皮に組織学的に異常がみられた31症例、45病変を対象に検索を行った結果、現在までに以下の結果が得られている。 1.周辺異常上皮の肉眼所見では、白斑が21例(67.5%)と最も多く、ついで白斑と紅斑の混在が5例、疣贅が2例の順であった。 2.周辺異常上皮と癌の位置関係では、異常上皮内に癌が認められたもの(I型)が15例(48.4%),両者が隣接しているもの(II型)が10例、両者が離れているもの(III型)が2例、II型とIII型の両方がみられるものが4例であった。 3.周辺異常上皮の組織学的所見では、過角化ないし上皮過形成のみで明らかな異形成を欠くもの4例、軽度異形成16例(51.6%),中等度異形成6例、高度異形成5例であった。 4.周辺異常上皮のDNA Ploidy patternはdiploidy patternが24病変、aneuploidy patternが13病変であった。周辺異常上皮のDNA量(分散、4C以上の細胞頻度)は、全般的には癌と健常上皮の中間的な値を示していたが、diploidy patternの5病変、aneuploidy patternの6病変では癌の最低値を越えていた。 5.組織学的な異形成の程度はDNA Ploidy patternとは明らかな関連性はみられなかったが、DNA量(分散、4C以上の細胞頻度)が高い傾向であった。 6.免疫組織学的および銀NORs所見については現在、検索中である、 以上のことから、口腔粘膜癌の周辺にみられる異常上皮の多くは癌発生の母地である可能性が示唆された。来年度の実験的誘発癌を用いた検索により、さらに癌周辺異常上皮の生物学的性格をより明らかにしたい。
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