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1996 年度 実績報告書

口腔粘膜癌の発症、再発に関する細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672197
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

本間 義郎  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60157112)

研究分担者 水沼 秀之  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70267516)
土肥 雅彦  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20257306)
河原 健司  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80247311)
水谷 成孝  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40200000)
井上 聡  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (50139557)
キーワード頬嚢粘膜癌 / 癌周辺異常上皮 / 核DNA量 / PCNA / Ag-NORs
研究概要

ハムスター頬嚢粘膜癌は、正常粘膜から初期癌病変にいたる、いわゆる発癌過程を検索するために広く用いられているが、発生した癌の周辺粘膜上皮にみられる種々の変化に対する検索は行われていない。今回、著者らは発癌物質である9-10dimethyl 1,2-benz -anthrascene(DMBA)が直接、ないしは間接的に接触する頬嚢全体を1つのCancer fieldと考え、これを癌周辺の異常上皮の実験モデルとしてとらえ、組織学的ならびに細胞化学的検索を行った。その結果、以下の結論を得た。
1.DMBA誘発ハムスター頬嚢癌には、組織学的に異形成上皮から生じる浸潤癌と,乳頭状増殖上皮から生じるの疣贅癌2通りがあり、いずれも多中心性に発生していた。
2.頬嚢癌の周辺上皮には組織学的には過角化を示すものが多く、軽度ないし高度の上皮異形成、乳頭状増殖が認められた。
3.核DNA量の検索では頬嚢癌周辺上皮は2C域にピークをもつ単峰型の核DNAヒストグラムを呈するが、DNA量の分散化や、4C以上の多倍体細胞の増加がみられた。
4.PCNA陽性率は正常頬嚢粘膜では14.7【.+-。】1.22%であるが,上皮異形成では19.2【.+-。】2.19%,乳頭状上皮増殖では28.9【.+-。】0.76%であった。
5.核内平均Ag-NORsは正常頬嚢粘膜では4.45【.+-。】0.16個であるが、上皮異形成では6.04【.+-。】0.43個、乳頭状上皮増殖では7.44【.+-。】0.59個であった。
5.以上の実験的誘発癌の検索結果は、前年度に行った臨床例での検索結果を裏付けるもので、癌周辺上皮の悪性潜在能を明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 水沼秀之 他: "口腔白板症のCO_2レーザー治療-悪性化について-" 神奈川歯学. 30・3. 300-304 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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