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1995 年度 実績報告書

矯正力による歯の移動に伴うストレスタンパク質の発現と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672208
研究種目

一般研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

清水 義之  東北大学, 歯学部・付属病院, 講師 (20187470)

研究分担者 清水 義信  東北大学, 歯学部, 助教授 (20005078)
三谷 英夫  東北大学, 歯学部, 助手 (50014220)
キーワードストレスタンパク質 / 矯正的歯の移動 / 歯根膜細胞 / 骨芽細胞 / メカニカルストレス
研究概要

In vivoの実験として、Wistar系ラットを用いて種々の大きさの矯正力で歯を移動し、1,3,5,7,14日後に屠殺し、通法に従い固定、脱灰、包理、薄切後、HSP60,70に対する抗体を用いて、ストレスタンパク質の発現と局在を免疫組織化学的手法により調べた。平成7年度は基本的に抗HSP60,70抗体による免疫染色法を確立するための基本的実験を行った。
In vivoの実験は、矯正治療患者の便宜抜去歯歯根より歯根膜細胞を分離し、培養する系を確立した。また外科矯正患者より部分切除された下顎断片より骨芽細胞を分離、培養する系も確立した。これらの細胞培養系を用いて、基本実験として培養ディッシュ上で1,2,4g/cm^2の圧縮力を細胞に負荷して、HSP60,70の経時的なタンパク発現をこれらのストレスタンパク質に対する抗体を用いてウェスタンブロッティング法と免疫組織染色法により調べた。その結果歯根膜細胞についてはHSP60,70共に圧縮力負荷開始30分後から発現の増強が認められ、数時間後には負荷前の発現状態に戻ることが示された。また、圧縮力の大きさの増加に伴い発現の増強が認められた。また、メカニカルストレスに対する基礎的な細胞内情報伝達機構を調べるために、in vivoにおける骨芽細胞様細胞の成熟過程とカゼインキナーゼなど細胞内情報伝達機構に関係している酵素活性の変化に関する研究を行い、細胞質内カゼインキナーゼは石灰化開始期の細胞内情報伝達機構に関与していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] C. B. Wu and Yoshiyuki Shimizu: "Microsomal Casaein II in Endoplasmic Reticulum- and Golgi Apparatus- Rich Fractions of ROS 17/2.8 Osteoblast-Like Cells." Calcified Tissue International. 57. 285-292 (1995)

  • [文献書誌] 清水 義之、三谷 英夫: "骨芽細胞様細胞MC3T3E1の分化成熟過程とカゼインキナーゼ活性について" 歯科基礎医学会雑誌. 37. 202- (1995)

  • [文献書誌] Yoshinobu Shimizu: "Suppressing Activity of Periodontal Ligament Cells on Formation of Osteoclast-like Cells." Journal of Bone and Mineral Metabolism. 14(2). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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