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1995 年度 実績報告書

犬歯の咬合様式の差異から発現する歯槽骨の応答性-咬合力の量と方向からの検討-

研究課題

研究課題/領域番号 07672211
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

土屋 俊夫  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80211382)

研究分担者 石田 哲也  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80211043)
相馬 邦道  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014200)
飯田 順一郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90151232)
キーワード犬歯咬合様式 / 咬合力 / 歯槽骨 / 骨細胞 / 力学的シミュレーション
研究概要

不正咬合患者の咬合様式の検討に関しては、まず、咬合終末期における顎運動の側方成分の力学的解析を試み、計算機上でのシミュレーションにより臼歯部咬合関係に対する顎運動パターンの力学的最適性を明らかにしつつある(第9回顎口腔機能学会発表予定)。ついで、一部の被験者から採得した経時的資料により、咬合様式の変化と顎運動パターンの変化との関連性を見出すことができた。さらに、初診時に犬歯部反対咬合である外来患者の資料を蓄積しつつ、それら資料における犬歯舌側面傾斜角度と咬合力の大きさおよびその作用方向を検討中である。このように、それらの力学的シミュレーションの解析結果と実際の不正咬合患者からの所見とを、顎運動制御機構の観点から生理学的に検討中である。
一方、動物実験では、予備的に行ったラット臼歯部にて咬合力を外す実験および外傷性咬合を起こさせた実験により、支持歯槽骨の骨細胞の大きさに著名な変化がみられ、臼歯部支持歯槽骨においては、機能的な要因による骨細胞の形態的変化が類推できることが明らかになった。しかしながら、ネコの犬歯関係の位置変化を人為的に起こさせ、ビデオカメラによる顎運動の変化と咬合様式の変化とを同時記録する実験系は、現在、その定量的評価の方法を開発中である。この際、咬合力の作用モデルとして血管系の変化に着目した実験系においては、異なった力の作用方法に対して白血球の動態変化を認め、また、その様相が加齢に伴い変化することを明らかにした2つの論文を投稿中である(Biological Mechanisms of Tooth Movement and Graniofacial Adaptation,In Press)。さらに、歯槽骨の一部を組織培養に供した実験系では、蛍光染色性を利用する共焦点レーザー顕微鏡を用いる破骨細胞の研究方法の有用性を示した(J.Bone and Mineral Metabolism,1995)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshio Tsuchiya: "The fluorescent simultaneous azodye technique for demonstration of tartrateresistant acidphosphatase(TRAP) activity in osteoclast-like multinucleate cells" Jorunal of Bone and Mineral Metabolism. 13. 71-76 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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