研究概要 |
矯正力による骨の反応は,組織動態として計測する必要があり,顎骨の応力との関連について正確に把握できているとはいえない.本研究では,矯正治療が困難である骨格性の下顎前突,開咬を伴う上顎前突は,筋肉,骨格系の異常として思春期に増悪される.治療にあたっては,顎骨の成長とリモデリングに関係している因子を制御することが必要である.その因子として顎骨の内部に発生する応力が骨の形成に影響すると考えられる. 本実験では,(1)大型計算機の応力解析結果を学内Lanで歯学部のMac Power PC8100/100にデータを転送し、Macで図形化した。 (2)イヌ顎骨の三次元有限要素法モデルを作成し,応力分布を明らかした. (3)矯正力が顎骨のリモデリングにおよぼす影響を動物実験によって顕微鏡画像処理によって、パソコンに入力し、骨形態態計測のパラメータのプログラムを作製した。 その結果、剪断応力が存在するところで,bone remodelingが速くなった。
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