研究課題/領域番号 |
07672229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
木村 光孝 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
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研究分担者 |
森本 彰子 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (90228734)
牧 憲司 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (60209400)
西田 郁子 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (80198465)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 成長期 / 顎骨 / 顎骨骨幹端 / 運動負荷 / ラット / Histopathological / SEM / Rat |
研究概要 |
現代の子供達は運動量、カルシウム摂取量が不足していることによって成長期の骨組織に大きな影響を及ぼしていることが考えられる。さらに骨の成長は重力、負荷重によって促進的効果があるが、低下すると抑制的に働くことが確認されている。 成長発育期の顎骨と運動負荷およびカルシウム摂取との関連性についての報告はみられない。そこで生後4週齢のWistar系雄ラットを用い、走行負荷を加えると同時にカルシウム含有量の異なる飼料を与え、顎骨ならびに比較対象として顎骨骨幹端部への影響を検索し、次のような結果を得た。 対象群(標準食非運動群):運動負荷は行わなかった。標準食1回運動群:(1時間(1回)/日、20m/分、5日/週運動)、標準食2回運動群:(2時間(2回)/日、20m/分、5日/週運動)、カルシウム欠乏食群(非運動群)、カルシウム欠乏食1回運動群およびカルシウム欠乏食2回運動群は標準食群と同様な方法で行い、4週間飼育した。 I.顎骨について 1)骨密度 2)X線マイクロアナライザーによるCa,Pの定量分析 3)病理組織 4)走査型電子顕微鏡 5)下顎骨破砕強度などについて詳細に調べた。その結果、成長発育期の顎骨は常に咬合力と咀嚼能力の刺激を受けていることから、運動負荷を加えても特別な変化がみられないことが明らかとなった。 II.顎骨骨幹端部について 軟骨内骨化の骨基質形成について走査型電子顕微鏡を用いて検索を行った。その結果、運動負荷を加えない標準食非運動群に比べ標準食2回運動群では軟骨層の成長の促進がみられ、骨梁の太さ、規則性、骨量の増加が明らかに認められ、骨基質形成は促進されていた。 以上のことから、小児期に最大骨量の条件下で運動負荷を加えると骨基質形成に有効であることが明らかにされた。
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