研究課題/領域番号 |
07672233
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
斉藤 茂 昭和大学, 歯学部, 講師 (20195986)
|
研究分担者 |
諸橋 富夫 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146871)
倉林 仁美 昭和大学, 歯学部, 助手 (20255889)
真鍋 真人 昭和大学, 歯学部, 講師 (30190557)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
キーワード | チタンインプラント / 歯の移動の固定源 / 骨結合 / テトラサイクリン / セクショナルアーチ法 / 組織学 / 骨形態計測学 |
研究概要 |
イヌの下顎骨にイソプラントを植立し、それを固定源として歯の移動を行った。動物には雄性ビ-グル成犬(生後14-18ヵ月)4匹を用い、下顎両側の第2、第3前臼歯を抜歯した。抜歯10週後の抜歯窩にブロ-ネンマルクチタンインプラント(直径3.75mm,長さ7mm)を片側2本ずつ植立し、さらに18週間後より歯の移動を開始した。すなわち、この2本のインプラントを固定源とし、第4前臼歯を被移動歯としてその間に矯正用チューブと角ワイヤーによるセクショナルアーチ法を用い、第4前臼歯の近心移動を計った。各イヌとも片側を対照側としてセクショナルワイヤーを装着するのみでワイヤーのアクチベーションを行わず、反対側を実験側として、120gの矯正力を発現するようにアクチベーションを行った。以後は2週毎に同等の矯正力を加え、その際に印象採得、テトラサイクリンの投与(筋注で20mg/kg)、X線の撮影ならびに口腔内写真の撮影を行った。現在歯の移動を開始してから4週間が経ち、引き続き移動中であるため組織学的な検討にまで至らないが、植立したインプラントはすべて強固な骨結合(osteo integration)が得られており、実験側では第4前臼歯の近心移動(約2mm)が認められたが、固定源であるインプラント体には殆ど移動が認められなかった。現在のところ歯の移動量もわずかであるため第4前臼歯には近心傾斜等の変化は見られないが、今後少なくとも歯の移動4-5mmまでは移動を継続し、その間の被移動歯、インプラント体の変化を歯列模型やX線より注意深く観察し、さらには組織学的ならびに骨形態計測学的に検討を加えていく予定である。
|