研究課題/領域番号 |
07672237
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
後藤 實 日本大学, 歯学部, 助教授 (10102617)
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研究分担者 |
酒井 秀嗣 日本大学, 歯学部, 講師 (20153851)
小池 一喜 日本大学, 歯学部, 講師 (70096808)
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キーワード | 歯科 / 患者 / ストレス / 唾液 / コルチコステロン / 味覚 / βエンドルフィン |
研究概要 |
唾液中のコルチコステロンを定量するために、市販のRIAキットをもとに感度を4〜8倍に上げ、微量定量を可能にした。唾液の採取やホルモンの抽出法も検討を重ねて、被験者や診療現場に負担をかけないで効率的に行えるようになった。更にこの測定法の精度の検定と唾液中の妨害物質の有無および唾液試料の安定性に関する研究を行い、いろいろな被験者から唾液を採取してコルチコステロンの測定を行った。くつろいだ状態で採取した場合には、多くの場合検出限界以下か、それに近い値であった。一方、治療を受けた患者では、個人差があるものの多くはホルモン量が増加していることが分かった。 被験者を募っての治療のシュミレーションや実際の患者において調べた結果、血圧や脈拍の変動、味覚の異常、βエンドルフィン濃度等の、今までストレスの指標としてきた要因の変動が大きい人ほど、コルチコステロンの分泌が高まる傾向にあることが明らかになった。 また、唾液中のコルチコステロン濃度の経時的変化を測定したところ、ストレスを感じ始める基準の時間に個人差があり、はっきりとした傾向を表すデータを得るまでには至らなかった。しかし、明確にストレスになるような刺激を与えてから反応が見られるまでには15分以上の時間を要することが示唆された。
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