研究概要 |
1,研究目的 神奈川県下の地域性の異なる数カ所の地区を選び小学生の保護者及び歯科医師を対象に調査し、フッ化物応用に関する住民及び歯科医師の意識構造を地域性との関連から知ることを目的とする。そして、我が国におけるフッ化物の応用の遅滞の原因を明らかにするものである。 2,研究経過 (1)予備調査によって、横浜市内の小学生及び歯科医師の持つ歯科保健やフッ化物応用に関する意識構造が行動科学的手法によって明らかにされた。統計学的分析方法として共分散構造分析が極めて有効であった。 (2)上記の結果から、小学生の保護者のフッ化物応用の意識モデルをさらに検討し、それに基づき質問紙を作成した。そして、神奈川県下の3つの地域を選択し、それぞれの地域内にある各1カ所の小学校において調査を完了した。 (3)データ・アァイルがほぼ完成し、基礎的統計量について分析した。その結果、地域の歯科保健に対する取り組みの違いがいくつかの変数に影響を与えている様であった。また、正しい情報の提供が不足しているようであり、その事がフッ化物応用への意見に影響を及ぼしていると考えられた。 (4)今後、共分散構造分析方法を中心に用い、意識構造モデルの確定と比較を行っていく予定である。さらに、歯科医師における調査を並行し、保護者の意識モデルとの関連性について検討する。
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