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1995 年度 実績報告書

ヘテロ方向環メタル化反応を用いるカンプトテシンの不斉合成

研究課題

研究課題/領域番号 07672252
研究機関東北大学

研究代表者

坂本 尚男  東北大学, 薬学部, 教授 (00006347)

研究分担者 村田 尚子  東北大学, 薬学部, 教務職員 (70260445)
根東 義則  東北大学, 薬学部, 助教授 (90162122)
キーワードカンプトテシン / リチウムナフタレニド / リチオピリジン / パラジウム触媒 / クロロピリジン / ハロキノリン / 有機亜鉛 / 制ガン作用
研究概要

交付申請書に記載した研究実施計画に従い研究を行い以下に記した結果を得た.
1.クロロピリジン類のメタル化反応
クロロピリジン類のメタル化反応を,リチウムナフタレニドおよび活性カルシウム,活性バリウム金属を用いて,それぞれの部位について検討した.2,4位の求核活性部位ではリチオ化反応は円滑に進行したが,求核不活性部位の3位では収率が低くさらに検討を要する.また共存しうる官能基の範囲を明らかにするとともに,今までほとんど反応性の知られていないピリジニルカルシウム化合物,ピリジニルバリウム化合物の調整及び種々の親電子剤との反応を試みた.
2.カンプトテシンの形式全合成
4位置換クロロピリジン類を出発して,リチウムナフタレニドを用いてリチオ化を行った後,塩化亜鉛との反応によりピリジニル亜鉛化合物を調整した.この亜鉛化合物とハロキノリンカルボン酸エステルとのパラジウム触媒クロスカップリング反応を行い,エステル基をアルコールへと還元した後閉環することにより4環性化合物の合成を行った.環上の2-プロパノール側鎖は2-酪酸エステル側鎖へと変換した.このエステル誘導体からカンプトテシンへの変換反応はすでに報告されており,この時点で形式全合成を達成した.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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