• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

アルキリデンカルベン発生を鍵反応とする複素環化合物の合成

研究課題

研究課題/領域番号 07672281
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋市立大学

研究代表者

青山 豊彦  名古屋市立大学, 薬学部, 助教授 (80080191)

キーワードトリメチルシリルジアゾメタン / アルキリデンカルベン / C-H挿入反応 / 2-オキソ-3-ピロリン / 3-ピロリン
研究概要

我々はトリメチルシリルジアゾメタンのリチウム塩(TMSC(Li)N_2)がカルボニル化合物からアルキリデンカルベンを発生させるための良い反応剤であることを見いだし、すでにこの反応を利用してβ-シロキシケトンよりオキソニウムイリド中間体を経てジヒドロフランおよび2-ケトアニリドよりシクロヘプタ〔b〕ピロールの新規構築法を開発している.
本研究では、アルキリデンカルベンの複素環化合物合成への応用をさらに拡大する目的でアルキリデンカルベンの分子内C-H挿入反応を利用する3-ポロリン類の一般合成法を検討した.すなわち、まずN,N-ジアルキル-2-ケトアミドとTMSC(Li)N_2の反応を検討したところ、生成したアルキリデンカルベンが容易に分子内でC-H挿入反応を起して好収率2-オキソ-3-ピロリンが得られることが判明した.次にN,N-二置換2-アミノケトンとの反応を検討したところ、この場合も円滑に反応が進行して反応する3-ピロリンが得られた.また3-ピロリンは二酸化マンガンで酸化するとピロールに変換できることも判明した.
以上のようにTMSC(Li)N_2とカルボニル化合物より発生させたアルキリデンカルベンは分子内でチッ素原子2位のC-Hへ挿入反応することが明らかとなり、N,N-ジアルキル-2-ケトアミドおよびN.N-二置換2-アミノケトンより3-ピロリン類の一般合成法を確立することができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hideki Ogawa: "Reaction of Lithium Trimethylsilyldiazomethane with N,N-Dialkylamides of 2-Keto Acids and N.N-Disubstituted 2-Amino ketones" Heterocycles. 42. 75-82 (1996)

  • [文献書誌] Takayuki Shioiri: "Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis" John Wiley & Sons, 4 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi