研究概要 |
1.抗腫瘍活性を指標とする研究 (1)生薬・絡石藤のリグナン成分arctigeninとtrachelogeninはマウス耳を用いたTPA誘発炎症抑制効果試験において強い発癌プロモータ抑制作用を示した。またフラボノイド成分luteolinならびにその7-0-配糖体にDPPH試験で強いフリーラジカル捕捉作用を認めた。 (2)薬草・ニチニチソウ(葉部)のフラボノイド成分mauritianinにTPAを用いたマウスの免疫抑制試験で顕著な免疫賦活効果を認めた。 (3)ハ-ブ・ヒメツルニチニチソウ(葉部)の2,3-dihydroxybenzoic acidにDPPH試験で強いフリーラジカル捕捉作用を認め,さらに糖尿病合併症の発症原因の1つとされるAGE_sの生成も抑制した。 (4)生薬・エゾウコギのリグナン成分syringaresinol-di-glucosideに水浸拘束ストレス負荷ラットを用いた試験で胃潰瘍抑制効果を認めた。 2.抗アレルギー活性を指標とする研究 (1)ハ-ブ・シャゼンソウのフェニルエタノイド配糖体plantamajoside,フラボノイド成分scutellarein,6-hydroxyluteolinに5-lipbxygenase阻害活性,フラボノイド成分にラット腹腔肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用,フェニルエタノイド配糖体にアラキドン酸誘起耳急性炎症抑制作用を認めた。 (2)生薬・レンギョウのフェニルエタノイド配糖体forsythiaside,suspensaside,acteosideに高い5-lipoxygenase阻害活性とDPPH試験で強いフリーラジカル捕捉作用を認めた。 (3)生薬・シンピのクマリン成分esculetinに高い5-lipoxygenase阻害活性、aldose reductase阻害活性および血小板凝集抑制作用を認め、DPPH試験で強いフリーラジカル捕捉作用を認めた。
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