• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

PAF拮抗活性を有する海産ジテルペノイドPhomactinの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672294
研究機関東京薬科大学

研究代表者

山田 泰司  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (10057317)

キーワードPAF拮抗作用 / 海産ジテルペノイド / Phomactin / 合成
研究概要

Phomactin類は、福井県沖で採集されたズワイガニの甲殻から分離された不完全菌Phoma sp.より単離構造決定されたジテルペノイドで強力なPAF拮抗作用を示す一連の化合物である。Phomactin類は、現在まで9種知られているが、とりわけPAF拮抗作用が強いPhomactin Dを標的化合物に選びその効果的合成法の開発を目的に本研究を行い以下の結果を得た。
1.L-アスコルビン酸より合成したα,β-不飽和エステルとシクロヘキセノンとの連続Michael反応により立体選択的にビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体を合成し、その位置選択的な炭素-炭素結合の切断反応を行い、Phomactin Dのシクロヘキサン部の立体化学の整った五置換シクロヘキサン誘導体を得ることに成功した。
2.4-ペンチン-1-オールよりWittig反応等を行うことによりPhomactin Dの鎖状部分に相当するビニルヨ-ダイドを合成した。
3.1で合成した五置換シクロヘキサン誘導体と2で合成したビニルヨ-ダイドを結合することにより分子内にスルホンとアリルクロリドを有する12員環環化前駆体の合成を行った。
4.3で合成した環化前駆体にKHMDSを作用させることによりPhomactin Dの炭素骨格の整った重要合成中間体の合成に成功した。
4で合成した重要合成中間体からPhomactin Dまでは、官能基の変換等の数工程を残すのみであり、現在それを検討中である。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi