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1995 年度 実績報告書

子嚢菌類の産生する新規生理活性物質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672296
研究種目

一般研究(C)

研究機関星薬科大学

研究代表者

河合 賢一  星薬科大学, 薬学部, 教授 (30061295)

研究分担者 野沢 幸平  星薬科大学, 薬学部, 講師 (70180734)
キーワード子嚢菌 / 菌類代謝産物 / エメリセラ属 / タラロミセス属
研究概要

Emericella属について教室に既に保有していた10種ほどの菌を予試験的に培養を行い,そのエキスを抗菌性試験をはじめとする生理活性試験に付すとともに、主に薄層クロマトグラフィーを用いて成分の検索を行った。その結果をもとにして以下の菌について成分の分離を行った。Emericella purpureaの菌体エキスにはインドール試薬に陽性な化合物の存在が明らかとなり、単離の結果、既知のセスタテルペンとともに3種の新規indoloditerpene誘導体を得た。これらの化合物の構造決定ならびに生物活性については今後の課題である。インドール試薬陽性化合物分離の過程で、3種の黄色色素が得られた。これらの化合物の構造を2,3-dicyano-1,4-diphenyl-1,3-butadiene誘導体と確定した。これらの化合物には抗菌活性は全く認められず、現在その他の生理活性について検討中である。また、同属のE. falconensisおよびE. fruticulosaからは発癌プロモーター抑制作用が期待される数種のazaphilone誘導体とともに新規黄色化合物を単離している。本化合物の構造は現在検討中である。
Talaromyces属については新たに数種を入手した菌株に現に教室で所有していたものを含めて予試験的に培養を行い、そのエキスを抗菌性試験をはじめとする生理活性試験に付すとともに、主に薄層クロマトグラフィーを用いて成分の検索を行った。現在、Talaromyces wortmanniの亜種から発癌プロモーター抑制作用が期待される数種のazaphilone誘導体を得た。上記の菌およびT. austrocalifornicusから還元型bisanthraquinone関連化合物を得た。また、近縁のPetromyces muricatusからは抗菌性を有する新規bisindolybenzene(asteroquinone)誘導体を得、その構造の決定を現在行っているところである。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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