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1995 年度 実績報告書

細胞内情報伝達におけるレセプター会合体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 07672373
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋市立大学

研究代表者

鳥越 智香子  名古屋市立大学, 薬学部, 講師 (70237163)

研究分担者 古野 忠秀  名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (80254308)
キーワード情報伝達 / レセプター / カルシウムイオン濃度 / 画像解析 / B細胞 / 好塩基球細胞 / ハプテン / 抗原
研究概要

細胞内情報伝達におけるレセプター会合体の機能を明らかにするため、分子量、ハプテン密度、表面電荷などの異なる抗原蛋白質を作成した。同一ハプテンを特異的に認識するB細胞ハイブリドーマ(TP67.21)と好塩基球白血病細胞株(RBL-2H3)を用いて、抗原蛋白質で活性化されたときの細胞内カルシウムイオン濃度、抗体産生量、、脱顆粒量などを測定したところ、両者の細胞間で違いがみられた。このことは、RBL-2H3の場合には、細胞膜上のレセプターと抗原蛋白質との間に柔軟なIgE分子が存在しているためであると考えられた。また、カルシウムプローブと蛍光標識したIgE分子をRBL-2H3に負荷し、共焦点レーザ顕微鏡により細胞内カルシウムイオン濃度とIgE分子の動態を単一生細胞で同時にリアルタイムで観察することに成功した。その結果、IgE分子の細胞膜上での会合はカルシウムイオン濃度が上昇した後も長期にわたって観察された。しかし、カルシウムイオン濃度が高いレベルで持続しているところに、単量体のハプテンを高濃度加えるとカルシウムイオン濃度は元のレベルまで減少し、レセプターの会合体は速やかに消失することが明らかになった。
今後は、レセプターの発現量の異なる細胞を作製してレセプターの会合体形成とカルシウムイオン濃度を解析するとともに、レセプター会合以降のシグナル伝達、特にチロシンリン酸化について追究する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鳥越 智香子: "Quantitative and realtime correlation between receptor aggregation and intracellular calcium signal transduction." Immunology Letters. (発表予定).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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