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1996 年度 実績報告書

サイトカインJE遺伝子のレドクス制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 07672382
研究機関昭和大学

研究代表者

野瀬 清  昭和大学, 薬学部, 教授 (70012747)

研究分担者 真下 順一  昭和大学, 薬学部, 助手 (60054045)
江川 清  昭和大学, 薬学部, 講師 (00095879)
キーワード活性酸素 / JE遺伝子 / NFκB / 転写
研究概要

増殖・免疫応答の調節に関わるJE遺伝子は、各種の増殖因子により発現誘導を受ける。本研究はこのJE遺伝子の転写誘導に活性酸素が関与することを分子レベルで証明するため、JE遺伝子5'上流転写制御領域の中で活性酸素に応答するエレメントを固定し、さらにこのDNAエレメントに結合する転写因子を分離することを目的とする。
第一に、Balb 3T3細胞をTNFα、血清、ホルボールエステルTPAなどで処理し、JE遺伝子発現をmRNAレベルで検討したところ、TPAによる誘導が活性酸素消去剤で抑制されることが明らかとなった。蛍光試薬と共焦点レーザー顕微鏡で、細胞内の酸化状態もTPA処理で上昇し、活性酸素消去剤はこの上昇を阻害することが確認できた。次に、CATレポーターを用いた解析から、JE遺伝子上流-1600〜-1100塩基の範囲に活性酸素に応答する領域があることが明らかとなった。そこでこの部位のDNAを約100塩基ずつに分画したDNA断片をサブクローニングし、これらをプローブとしたゲルシフトアッセイにより、活性酸素応答に関与するエレメントを固定した。その結果TPAで活性化され、活性酸素消去剤の影響を受ける核内因子はNFκBであることが推定された。以上の結果、発癌プロモーターTPAは、細胞からの活性酸素産生を高め、この活性酸素がNFκBを活性化することによりJE遺伝子の転写が誘導されることが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] NOSE,K.& Ohba,M.: "Functional activation of the egr-1 gene by bydregen peroxide" Biochem.J.316. 381-383 (1996)

  • [文献書誌] Patel,Camoly,Amthol,Nose a caroke20GB02:Cloning and ealy dorsnl axial expression of Fhk.: Develop. Biology. 178. 327-342 (1996)

  • [文献書誌] Arate,Hamaquler a Nose: "Inhibition of Niheills by the expression of the HSP27" J.Cin.Physiol.170. 19-26 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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