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1995 年度 実績報告書

生物活性ペプチドによるアルツハイマー型痴呆予防薬・治療薬の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672396
研究種目

一般研究(C)

研究機関名城大学

研究代表者

鵜飼 良  名城大学, 薬学部, 助教授 (80131209)

研究分担者 亀山 勉  名城大学, 薬学部, 教授 (10076698)
キーワード生物活性ペプチド / アルツハイマー型痴呆 / 記憶 / ガラニン / サブスタンスP / ニューロキニンA
研究概要

I.マウスの受動的回避学習におけるガラニン誘発健忘に対するアセチルコリンおよびドパミン関連薬物の効果について検討し,以下の知見を得た.
(1)ドパミンD_1レセプターアゴニストのSKF38393,ドパミD_2レセプターアゴニストのRU24213,ドパミンD_1レセプターアンタゴニストのSCH23390あるいはドパミンD_2レセプターアンタゴニストのS(-)-スルピリドを保持試行前に投与しても正常マウスの受動的回避学習はほとんど変化しなかった.
(2)SKF38393を保持試行前に投与すると,ガラニンによる受動的回避学習障害が有意に抑制された.しかしながら,RU24213,SCH23390あるいはS(-)-スルピリドを保持試行前に投与してもガラニンによる受動的回避学習障害はほとんど影響されなかった.
(3)以上の結果より,ガラニンによる受動的回避学習障害の発現機構としてドパミン神経の機能低下が推察された.
II.スコポラミンにより誘発される自発的交替行動障害に対するタキキニン類の効果について検討し,以下の知見を得た.
(1)サブスタンスPとニューロキニンAは正常マウスの自発的交替行動にほとんど影響しなかった.
(2)サブスタンスPとニューロキニンAはスコポラミンによる自発的交替行動障害を有意に改善し,それらの改善作用はニューロキニン-1レセプターアンタゴニストのWIN62577およびニューロキニン-2レセプターアンタゴニストのL-659,877の前置によってそれぞれ拮抗された.
(3)以上の結果より,ニューロキニン-1およびニューロキニン-2レセプターを刺激すると短期記憶障害が改善されることが示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M. Ukai, N. Shinkai, K. Ohashi and T. Kameyama: "Substance P markedly ameliorates scopolamine-induced impairment of spontaneous alternation performance in the mouse" Brain Res.673. 335-338 (1995)

  • [文献書誌] M. Ukai, N. Shinkai and T. Kameyama: "κ-Opioid receptor agonists improve pirenzepine-induced disturbance of spontaneous alternation performance in the mouse" Eur. J. Pharmacol.281. 173-178 (1995)

  • [文献書誌] M. Ukai, M. Miura and T. Kameyama: "Effects of galanin on passive avoidance response, elevated plus-maze learning, and spontaneous alternation performance in mice" Peptides. 16. 1283-1286 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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