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1996 年度 実績報告書

ヒトTCDDレセプターの発現制御とその生理的機能

研究課題

研究課題/領域番号 07672408
研究機関埼玉県立がんセンター

研究代表者

林 慎一  埼玉県立がんセンター, 研究所・生化学部, 主任研究員 (60144862)

キーワードTCDDレセプター / Ahレセプター / エストロゲンレセプター / human / 発現制御 / マクロファージ / 転写因子 / 核内レセプター
研究概要

1. 前年度Ahレセプター(AhR)の発現の個人差を調べた際に見られた血球中のAhrの高い発現は、単球に由来することが明らかとなった。さらに、ヒト血球系培養細胞を用いた研究結果はAhRがヒト血球中においてはmonocyte-macrophage-linageの分化と共に発現してくることを示している。
2. 上記の結果をふまえて、ヒトAhレセプター遺伝子の発現調節機構について分子レベルで解明するため,主にプロモーター領域の構造及び機能について解析した。
ヒトAhR5'上流領域とその各種部分欠失配列とをCATベクターに組み込みAhR遺伝子の転写に重要なシスエレメントの存在を明らかにした。さらに,単球・マクロファージ系細胞特異的と思われるエレメントが推定され,その件について現在,ゲルシフト法等を用いて詳細に解析している。
3. Ahレセプターは各種の細胞において抗エストロゲン作用を示すことが知られているが,その分子機序はいまだ明らかでない。エストロゲンレセプター(ER)の発現にAhR自身が影響を与えているとも考えられ,その点についてもERの発現調節の観点から研究を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Shin-ichi Hayashi: "Expression of Ah receptor (TCDD receptor) during human monocytic differentiation." Carcinogenesis. 16. 1403-1409 (1995)

  • [文献書誌] Kaname Kawajiri: "Polymorphisms of human Ah receptor gene are not involved in lung cancer." Pharmacogenetics. 5. 151-158 (1995)

  • [文献書誌] Kei Nakachi: "Association of cigarette smoking and CYPlAl polymorphisms with adenocarcinoma of the lung by grades of differentiation." Carcinogenesis. 16. 2209-2213 (1995)

  • [文献書誌] Kaname Kawajiri: "The CYP1 family." in Cytochromes P450 : Metabolic and Toxicological Aspects.77-98 (1996)

  • [文献書誌] Shin-ichi Hayashi: "Two promoters in expression of estrogen receptor messenger RNA in human breast cancer." Carcinogenesis. (in press).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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