研究課題/領域番号 |
07672429
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
石黒 京子 武庫川女子大学, 薬学部, 助教授 (70151363)
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研究分担者 |
奥 尚枝 武庫川女子大学, 薬学部, 助手
扇間 昌規 武庫川女子大学, 薬学部, 助教授 (90098533)
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キーワード | アレルギー / アナフィラキシ- / 血圧モニタリング / 生物試験法 / 抗アナフィラキシ- / 抗アレルギー / Impatiens balsamia / マウスアナフィラキシ- |
研究概要 |
アレルギー反応(アナフィラキシ-)を阻害する新規物質を天然資源から探索するためには、作用を評価するための優れた実験モデルを考案することが必須である。そこで我々は実験モデルの開発を手掛け、これまでにアナフィラキシ-を短期間に誘発するマウスモデルを新規に作製し、アナフィラキシ-によるマウスの死亡率を指標としたアッセイ法を確立した。さらにアナフィラキシ-に基づく血圧降下を利用した、経済的追跡可能なアナフィラキシ-定量法を確立してきた。本年度の研究においては、上記のアナフィラキシ-アッセイ系がさらに多方面にわたって、独創的な方法でアレルギー発現のメカニズム解明に有用に活性出来ることを以下の実験において証明した。 1、アナフィラキシ-のケミカルメディエーターであるヒスタミン、セロトニン、PAF、ブラジキニンおよびNOが、ノーマルおよび感作マウスの血圧に与える影響を検討し、アナフィラキシ-の血圧低下のイニシエーターとしてヒスタミンが作用し、アナフィラキシ-症状の持続にセロトニンが関与することを明らかにした。 2、我々が開発したアッセイ法を用いて天然から見い出したホウセンカ(Impatiens balsamia)の白色花弁のアナフィラキシ-活性本体がフラボノールと1、4-ナフトキノン誘導体であることを確認し、それらの抗体産生前後やメディエーター遊離段階におけるアナフィラキシ-抑制作用メカニズムを明らかにした。 3、これまで経時的な追跡を目的としてアナフィラキシ-惹起後40分間連続して血圧をモニターしてきたが、血圧変動のパターンを分析し測定時間を短縮するなど、さらに多量の検体のスクリーニングに対応できる測定法を新たに作成した。
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