研究概要 |
1.シタキソウの抗甘味物質 新鮮シタキソウ(8.5kg)のエタノールエチスを酢酸エキルエステルで分配後,アンバーライトXAD-2で処理しサポニン画分を得た.サポニン画分の高極性部分を逆相のカラムクロマトに繰り返し付すことにより,新規化合物8種を得た.これらの構造を^1H-^1HCOSY,^<13>C-^1HCOSY,HMBC,ROESY,HOHAHA等の2DNMRスペクトルの詳細な検討並びにアルカリ加水分解,酸加水分解による糖の同定により解明した.その結果,チグリン酸,N-メチルアンスラニルの結合した2種に強い抗甘味活性が認められた. 2.マダガスカルジャスミンの成分検索 新鮮マダガスカルジャスミンの地上部(4.5kg)のエタノールエキスをヘキサンついで酢酸エチルエステルで分配後,水画分のアンバーライトXAD-2吸着部をシリカゲルカラムで粗分け後,逆相のカラムクロマトに繰り返し付し,新規小環状ペプチドstephanotin Aを得た.Stephanotin AはL-ピログルタミン酸,L-バリン,L-イソロイシン並びに新規アミノ酸からなる環状テトラペプチドで,現在エンドセリン受容体拮抗活性を検討中である.
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