本研究は、平成7年度から9年度にかけて、精神障害通院患者リハビリテーション事業における協力事業所の医学的知識不足からくる訓練生への対応の困難を解決するために「精神障害者理解のためのマニュアル」を作成し、協力事業者にマニュアルを用いて医学的知識を提供することを試行的に行い、この方法の効果を明らかにするものである。 本年度は、当初の計画どおりに、以下に示す手順でマニュアル作成までを行った。 1.マニュアル作成についての情報収集 現在すでにマニュアル等を作成している地方自治体(主に都道府県の精神保健福祉センター)に対して情報の提供を依頼した。その結果、18施設から70種類を越える資料の提供があった。 さらに、重要と思われる施設には、研究代表者、研究分担者が赴き、詳しい情報の収集を行った。 2.マニュアルの構成についての検討 収集した情報を参考に、独自のマニアュルを作成するために、研究代表者、研究分担者以外に冨永秀文氏(鹿児島県精神保健福祉センター長)、上原宏氏(鹿児島県保健予防課精神保健係)、〓真一郎氏(医療法人蒼風会児玉病院ケースワーカー)の協力を得、マニュアルの構成についての検討、執筆を行った。 3.編集・印刷・製本 仕上がった原稿をもとに再度編集作業を行い、マニュアルの印刷・製本を行った。
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