研究課題/領域番号 |
07672497
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
櫻林 郁之介 自治医科大学, 医学部, 教授 (80049056)
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研究分担者 |
久保 信彦 自治医科大学, 医学部, 助手 (40214994)
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キーワード | lipoprotein(a) / apolipoprotein(a) / standard material / standardization / epitope analysis / gene expression / monoclonal antibody |
研究概要 |
Lp(a)測定のための標準物質を開発する目的でいくつかの検討をおこない、以下の成果を得た。 Lp(a)の免疫学的測定法で重要なクリングルIV領域のいくつかのペプチドを同定した。このペプチドをリポゾーム上にカルボジイミド法で結合させたペプチド-リポソーム結合物を作成した。抗ペプチド-モノクローナル抗体はペプチド-リポソーム結合物と量依存性に反応したが、いくつかの抗Lp(a)ポリクローナル抗体はこれに反応しなかった。 2.ポリクローナル抗体による反応系では、複数のエピトープが必要である可能性がある。そこでこれまでに知られていないペプチドエピトープを決定するために、クリングルIV領域の親水性の高い領域のペプチドを合成して、抗Lp(a)ポリクローナル抗体の反応性を検討した。しかし、我々がすでに同定した以外に新しいペプチドエピトープは同定できなかった。 合成ペプチドよりも長いアミノ酸配列を有する物質が、抗Lp(a)ポリクローナル抗体に対してより均一な反応性を示す可能性がある。そこでこの物質を得るために、報告されているapo(a)のcDNAからプラスミノゲンとの相同性の乏しい領域にプライマーを設定して、ヒト肝cDNAライブラリーを鋳型にPCRをおこない、およそ1.5KbのDNAのバンドを得た。直接シークエンス法で、apo(a)のcDNAのサブクローンであることが確認された。 現在、これらのサブクローンの蛋白質発現を計画中である。
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