研究概要 |
本年度は調査計画を立てることを重点に置いた。図書館などで資料収集し行動科学的手法から研究を行うための調査票を繰り返し作成した。これをもとに3月中に予備的研究を実施する予定である。具体的には山形市内の精神病院の閉鎖病棟の看護婦に強力を求めて調査結果をもとに予備的研究を始める。協力してくれる患者を10人〜20人程度選び,歩数,外出先,体重,排泄,食欲,表情,全体状態,精神症状,問題行動などを毎日観察する。さらに知能テストや精神分裂病患者の特徴といわれるいくつかの行動特性などを評価し,項目間の関係を十分に検討することで,行動のパターン化が可能かどうか追求する。また看護上の問題点をあげてもらい,それに対する働きかけのない時期と働きかけのある時期を設定するようにして計画的に行う。そのことによって患者の行動にどのような影響が生じるのか観察し,看護婦の働きかけによる患者の変化を時系列的に観察し看護の有効性を明らかにしたい。 予備的検査研究の結果から,調査票を手直ししてそのまま本格的な調査につなげたいと考える。できるだけ多くの例数を集めて,一定の成果を出したいと考える。
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