• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

脳波・心電図のゆらぎ解析を応用した安楽な療養環境についての客観的評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07672521
研究種目

一般研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

楊箸 隆哉  信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (90191163)

研究分担者 曽根原 純子  信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40262737)
百瀬 由美子  信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (20262735)
木村 貞治  信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (70252111)
大平 雅美  信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50262738)
藤原 孝之  信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40181416)
キーワード脳波 / 心電図 / ゆらぎ解析 / 快・不快 / heart rate valiability / fluction analysis / visual analog scale
研究概要

1.本年度の研究実施計画に基づき、脳波・心電図が安定して導出できるように実験システムを確立した。病院や施設などでの臨床応用を考慮し、ベッドサイドでも利用できるようにするため以下の3点に注意した。
(1)簡便に測定でき、被験者の負担ができるだけ少ないこと。
(2)持ち運びやすくすぐに移動できること。
(3)実験室のような電気的な条件の行き届いた場所でなくても測定できること。
脳波は乾電池により駆動する携帯型脳波計を用いて計測する方法が、ノイズが少なく、最も安定していることが確認された。また、国際基準電極配置法で定められた部位のうち、左右・前後に6〜8部位を選んで、左右差・前後差を検討しながら実験を進めた。心電図は胸部導出によるホルター型心電計が最も簡便で被験者の負担が少ないものと思われた。これも乾電池で駆動することによりノイズの混入を防止できた。脳波および心電図は、既存のデータレコーダに記録保存し、本年度購入したソフトウェア「生体情報観察システム」を用いて解析処理することによって、主観評価と合わせて検討を行った。
2.入浴時の温度を快適と考えられる41℃前後と明らかにぬるいと考えられる35℃の2段階設定し、入浴中の脳波・心電図の変化をゆらぎ解析により検討した。41℃での入浴中におけるα波のゆらぎ波形を周波数解析すると、パワー値が周波数にほぼ反比例する、いわゆる1/f型に近づくことがわかった。また、35℃の入浴においては、このパワー値と周波数との関係は白色化する傾向にあることが確認された。これらのα波の変化と被験者の主観評価との間には良好な対応関係が認められた。さらに心電図のR-R間隔の変動解析は、入浴による循環系の直接的な変化を反映していると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 楊箸隆哉,藤原孝之: "入浴が及ぼす生理・心理作用 I.脳波の周波数解析" 日本看護研究学会雑誌. 2(発表予定). (1996)

  • [文献書誌] 楊箸隆哉,藤原孝之: "入浴が及ぼす生理・心理作用 II.脳波α波のゆらぎ解析" 日本看護研究学会雑誌. 3(発表予定). (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi