研究課題/領域番号 |
07672530
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
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研究分担者 |
大日向 輝美 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (30223944)
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (00264531)
石塚 百合子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20142755)
杉山 厚子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264540)
木原 キヨ子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (50161542)
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キーワード | 慢性疾患 / 幼児期 / 在宅療養 / サポートネットワーク / アプローチ |
研究概要 |
平成9年度は、(1)対象者35名の継続調査の実施、(2)ソーシャルサポートネットワークシステムモデルの作成及びサポートネットワークの人材確保に関する調査、(3)3年間の研究評価及び報告書の作成を計画し、実施した。その結果は以下の通りである。 1.対象者の継続調査は、35名中24名の母親に電話及び家庭訪問による面接調査を行った。前回の面接後入院経験のあった児は8名いた。しかし、病状経過は23名は現状維持、または軽快していた。また、幼稚園、小学校に入学した児は22名であった。母親の養育上の問題は学校生活、学校側の理解や協力に関することが最も多かった。 2.患児をもつ母親の期待するサポートは、子育てや病児の世話等に関する施設や人材の存在であったが、札幌における地域のサポート体制を調べた結果、健康児についてはネットワーク作りが開始されているが、病児を対象としたものは皆無であった。 3.以上の実態より、病児をもつ母親・家族のサポートネットワークは、地域のボランティア、及び幼稚園・保育園、学校との連携を核に構築することが必然であると考える。それで、本学卒業生で、現在家庭にいる潜在看護者のリストアップを行い、今後これらの中からボランティア活動体制によるネットワーク作りを開始する計画である。
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